御所解文紋「小督物語」    江戸時代後期
この小袖は、高倉帝の深いご寵愛を受けた琴の名手であった小督は、平清盛の圧迫から嵯峨の奥に身を隠されました。それを伝え聞いた高倉帝は、弾上大弼を嵯峨へ向かわせました。琴の音を頼りに住まいを探し、尋ねあて、帝の文をお届けになりました。それをみた小督は涙を流したのです。
所蔵 木村染匠